稼ぐがすべて Bリーグこそ最強のビジネスモデルである

著者 葦原 一正
ジャンル ビジネス・自己啓発
健康・実用・一般
出版年月日 2018/09/29
ISBN 9784866670867
判型・ページ数 4-6・240ページ
定価 1,650円(10%税込)
在庫 品切れ・重版未定
2018年5月26日(土)。場所は横浜アリーナ。
B.LEAGUE2年目の最終試合である
年間優勝クラブ決定戦(B.LEAGUE FINAL)が行われた。
対戦するのは東京の雄・アルバルク東京VS最多入場者数・千葉ジェッツ。

コートの頭上にはNBAのような眩まばゆいばかりの
大きなビジョンが吊られ、2階には外周ぐるりとリボンビジョン。
テレビ中継され、マスコミも大挙して訪れた。
そして、スタンドを見渡せば、たくさんのファン。
1万2316人の超満員。
決してチケットの値段は安くないのにもかかわらず、一般発売初日に完売。
チケットの平均客単価は7200円。
普段の試合のプロ野球やサッカー(J1)は2200〜2500円、
2017―1 8シーズンのB1レギュラーシーズンが2000円と
考えるとかなりの強気のプライシングである。
NBAでさえ、チケット客単価は6000円である。

売上は8500万円超。
ついに、来年のFINALは1試合で1億円のチケット収入を
狙えるところまでにきた。
今はまだ難しいが、各クラブのホーム試合すべて(30試合)が、
この横浜アリーナのようになれば、チケット収入だけで各クラブが
30億円稼ぐことになる。
お客様からすれば、
当然、もっと求めやすい値段にしてほしいと言われることだろう。
でも、私には絶対譲れない信念がある。

それは、稼いでこそすべて。

今までのスポーツ団体では、
お金や収益化の話はどこかタブーの雰囲気があった。
学校スポーツの影響力が強く、お金の臭いがしないことが
なぜか美徳とされてきた。

はたして、本当に稼ぐことはタブーなのか?
従来の考えは、バスケをする人を増やし、すそ野が広がっていけば、
いつか日本代表が強くなり、
とくに1976年以降オリンピック出場から遠ざかっている
男子日本代表が強くなれば、
いつかファンが増え、事業規模が大きくなると思い込んでいた。
つまり、「普及」すれば、「強化」につながり、
いつか「収益」につながる、と。

そのような気の遠くなるような進め方で本当に改革ができるのか?

まずは徹底的に「収益化」に特化すべきと私は考えていた。
なぜなら、稼ぐことは、ビジョンとリーダーシップと人材確保で
達成することができるから。
いわゆる普通のビジネステクニックで変えることができる。
普及していなくても、代表が強くなくても稼げる。
そして稼いではじめて、普及や強化に投資できる。
「鶏が先か? 卵が先か?」。どちらを先に増やすかを考えるよりも、
逆転の発想で、仕組み自体にイノベーションを起こすことが、
この世界で必要だと考えていた。
そして何より、我々は「プロ」のリーグである。

私は新人選手研修で毎年、必ず言っていることがある。
「選手の皆さんがパフォーマンスを発揮して勝利を目指すことは重要。
でも、それは当たり前。それでだけではいけない。
プロならファン、スポンサー、メディアの皆さんを大事にして
ビジネスであることを意識しなくてならない」と。
勝つことは必要条件であって、十分条件ではない。
必要条件と十分条件を混同することがある。
プロであればお金から逃避してはならない。
世界を意識したエコノミクス(経済性)は重要である。

何もないところから立ち上がったB.LEAGUE。
もちろん私がすべてをやったわけでもないし、
全選手、全クラブスタッフ、行政、スポンサーやメディアなど
各ステークホルダーすべての方のご尽力で立ち上がった。
1901年にこの日本にバスケが生まれ、
以降の先人の方々のご尽力もあり今、バスケ界がここまで来ている。

ただただ、B.LEAGUEの立ち上げの歴史をまとめることで
他の競技団体の何か参考になれば、
そしてこれからの日本スポーツ界のために何か残せればという想い、
そして、普段、普通に働いているなかで、
何か新しいものを生み出したいと思っている同世代の方々に
何かヒントになるものがあればと思い、
今回ペンをとらせていただいた。
第1章 「人材」でなく「人財」が成否を握る 【人材採用 論】
第2章 DNAとなった川淵流リーダーシップ論 【リーダー 論】
第3章 野球・サッカーを超える 【事業戦略 論】
第4章 ターゲットは「若者」と「女性」 【マーケティング戦略 論】
第5章 B.LEAGUE流! お金の稼ぎ方の本質 【営業 論】
第6章 すべてをかけた歴史的開幕戦の裏側 【コンテンツ 論】
第7章 B.LEAGUEの現在地、そして課題 【ビジョン 論】

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