● 石井ゆかりさん（ライター／『12星座シリーズ』他、著書多数）

「最近の若いモンは…」という決まり文句があります。世代間ギャップ、「お互いに別な文化を持っていて、当然理解し合えない」という感覚は、しばしば「どちらが正しいか」という敵対的な態度と分断を生みます。

この本では、そこに「人間同士なんだから、まともなコミュニケーションの橋を架けられるはず！」という明るく前向きな、でもとても知的で冷静な考察が重ねられています。世代間ギャップのみならず、私たちは「本音と建て前」「人から見た自分と自分の知っている自分」など、見えないものと見えているもののあいだで、その分断に苦しんでいるのだな、とも思いました。

世代間だけでなく、「自分ともう一人の自分」「気づいている自分と気づいていない自分」「身近な誰かと自分」など、様々な分断のなかに、実にさわやかにおもしろく橋を架けようとしてくれているのが、この本だと思います。

● キリーロバ・ナージャさん（株式会社電通／Bチーム クリエーティブ・ディレクター・絵本作家）

わたしが6カ国、4つの言語、10回以上の転校で、数々のトホホな体験を乗り越え、やっと気づいたことがずらっと書いてある。個性がないと思っていても、別の環境にいけば個性満載！欠点だと思っても、別の見方をすれば超特技！　今までの自分についての常識のタガが外れてしまうかもしれない一冊。

● 谷口 博之さん（Jリーグ サガン鳥栖 29番 MF）

サッカー選手がプロで生きていくために必要な事、共感する事がたくさん書いてあり、正直驚きました。中でも最も共感した部分が「個性の作り方」でした。サッカーの世界でも個性を認めてもらう事は簡単な事ではありません。自分が得意なプレーをやり続けること、チームメイトに愛を持って認めてもらえるプレーを続けることが改めて大事だと感じました。人を観察する、仮説を立てる、自分はどうしたいの？を自問自答しながらやってみる。サッカーもこの繰り返しだと思ってます。やり方がわからない時はうまくやってる人、自分がイメージしてる人の事を真似る！自分も憧れの選手のプレーをいまでも真似してます。