『サラリーマンだからできる 月100万稼ぐ不動産投資法』
―――この本は8月の刊行後、1月程度で重版が決まり、売上ランキング1位の書店さんもあるなど、売れ行き好調です。この本を書こうと思われたきっかけを教えてください。
職業柄、不動産投資に関する相談を受けている中で、もう少し早い段階でお会いできたらと思う方々に多く出会います。業界歴が長いことから、不動産投資についてかなり理解しているという自負があるので、私が今まで身につけてきたことを、より多くの人に知ってもらいたいと思ったからです。
私は不動産の世界に20年以上身を置き、それこそ「不動産は上がり続ける」と信じられていたバブル期から昨今のサブプライムローン問題、リーマン・ショックなど、不動産の大変革期をいくつも見てきました。
私自身も、会社を辞めてフリーの不動産コンサルタントになり、その後サラリーマンに戻るなど、いろいろな立場から不動産に関わってきました。
時代ごとに違いはあれど、不動産投資は、知れば知るほど奥が深い世界です。人脈と情報を駆使して、うまみのある物件を安く購入、貸し出せば、毎月の安定した収入を得ることができます。
サラリーマンの収入は年々減っていくといわれています。今後、この傾向には拍車がかかることが予想され、将来を悲観する声がたくさんあります。
私は、それに対して「待った」と言いたい。年収の減った分を、投資で補うことができれば、決して将来は悲観するばかりではないと思うのです。
とはいえ、本業を抱えながら投資にものすごい力や時間をかけるのは、現実的ではありません。
株式売買のような、タイミングと相場を読む勘のようなものが必要とされるもので、仕事をしながら収益を上げるのは、なかなか難しいでしょう。
その点、不動産投資はかなり「時間短縮」することが可能な投資なので、本業との両立が可能です。私は不動産投資とは「投資」ではなく、「経営」だと思っています。現場レベルのことはどんどんアウトソーシングし、不動産のオーナーは経営者になったつもりで……
―――このくらいで、あとは本を読んでいただきましょう(笑)。質問を変えます。この本は『週末起業』などの著書がある藤井孝一さんがご推薦くださり、本の帯だけでなく、本の中にまで推薦の言葉をいただきましたが、藤井さんには、この本のどの点についてご評価いただいたのでしょうか。
藤井さんにご評価いただいたのは、主に3点です。1点目が、「不動産投資のプロが書いている」ということです。不動産投資の本はたくさんありますが、多くの本が、「私はこうして不動産投資で成功した」という、個人の体験に基づいたものです。
もちろんその方法にしたがって不動産投資を行い、うまくいく人もいるでしょう。しかし、全員がうまくいくとは限りません。その本の著者に指導を仰いだとして、その著者が経験していないケースだったなら、適切なアドバイスを受けられないことになります。
その点、この本は不動産投資に精通しているプロだから書ける内容だとご評価いただきました。ありがたいことです。
2点目は「プロでありながら読者のサラリーマン目線であること」です。先ほどお伝えした通り、私は一度会社を辞め、独立しました。そのとき、「銀行はいかにサラリーマン以外の人に融資しないか」を、身をもって感じたのです。
サラリーマン時代、あんなに懇意にしてくれていた銀行の融資担当者が、物腰柔らかく、言葉を選びつつも、要は「サラリーマンの安定した収入を失ったあなたが、貸したお金を返してくれる保証はあるんですか? 悪いですけど、貸すことはできません」と言われたときは、本当に愕然としましたし、悔しかったですね。あの日のことを思い出すと……
―――落ち着いてください(笑)。3点目について教えてください。
失礼しました。3点目は「起業の『業』の部分に非常に力を入れていること。単なる金儲けではなく、ビジネスとして不動産投資をとらえている」点です。
先程も少しお話ししましたが、不動産投資は「経営」です。それに、不動産投資をするには、銀行から数千万から億単位の、少なくない額のお金を借り、30年とか長いスパンで返していくことになるので、なおさら「ビジネス」の視点が必要になります。
私のお客さまではありませんが、不動産投資がうまくいかず、ご自分の家や土地を手放す破目になった方も多く知っていますし、そういう方の自宅の立退き業務や債務整理を実践した経験もあります。
ほかにも、大きな声では言えませんが、「業績好調に見えた会社が突然倒産」というよくある話、あれは経営者が会社名義での不動産投資に失敗し、本業の儲けをもってしても損失を穴埋めできなかったケースのこともあります。 |