● 勉強しなければならない時代に!
―― なぜ、「勉強本」ブームがおこったのでしょうか。
「勉強本」ブームが起こったのは、世の中がより実力社会になってきたからだと思います。
「勉強本」だけでなく、社会人大学(院)やビジネススクールなどに行く人が増え、話題となっているのも、勉強して実力をつけないと、将来の収入やキャリアの保証はないという危機感がビジネスパーソンに芽生えてきたからでしょう。
たしかにこれまでは、それほど勉強していなくても、毎日遅くまで残業をするなどして、職場で頑張っている姿を見せていれば、それなりに会社や組織で評価され、定年までいられるような状況でした。ですが、現在は競争が激しくなり、成果を出し続ける、つまり絶えず勉強をして実力をつけていかないと、会社や組織から評価されず、昇進・昇給もありません。また、最長3年以内に成果の出せない人は、左遷やクビになるケースも増えてきています。
つまり、どんどん本を読み、勉強しなければならない時代になったということです。「勉強本」ブームが起きたのは、必然と言えるでしょう。
――浜口さんにとって「勉強」とはなんでしょうか。
当然、プロフェッショナルとして専門能力や知識を増やしていく行為であると思います。
ただし、それ以上に、「勉強は、人間的に成長していくために必要な作業」だと、私は考えています。
つまり、勉強しないということは、人間として成長できないということです。いつまでも幼稚なままでいれば、勉強している人たちからおいていかれてしまいます。怖いことですよね。
●どんな人でも「勉強」できるし、人生も変えられる!
――本書は、勉強をしてこなかった人、勉強嫌いの人のための「勉強のルール」を紹介していただいていますが、どんな人でも「勉強」はできるものなのでしょうか。
どんな人でも「勉強」はできます。学生時代、勉強が大嫌いだった人でも、社会人になってから勉強をしたことがないという人でも、大丈夫です。ただ、やり方を間違えたり、自分に合っていない方法で勉強すると、続けることができません。多くの人がそこでつまづいているのだと思います。
本書の「勉強のルール」は、そういう方々でも実践していただければ必ず成果は出ます。
本にも書いていますが、私は元々勉強が苦手で大嫌いでした。特に英語と国語が「超」ダメ。でもこの本で紹介している「勉強のルール」を実践したことで、アメリカの経営大学院博士課程を出て国際経営コンサルタントになれたし、現在では毎月本を書くことができている。高校卒業が危ぶまれた私が現在こうしていることが、そのことを十分に証明していると思います。
「勉強のルール」をすべて真似する必要はないけれど、読んでみて、「これならやってみたい」「このくらいなら自分でもできる」と思うルールを、まず1つでも2つでもやり続けてほしいですね。やり続ければ必ず成果は出ますから。
――「勉強」で人生は劇的に変わられると思われますか。
変わりますね。実際、私がそうでしたから。
それに「勉強のルール」を実践した私の後輩や子どもたちが、劇的に変わっていますし。
「勉強して頭がよくなったからって人生が変わるわけがない」と思う人もいるかもしれませんが、勉強の意義は「頭がよくなる」、つまり、知識の習得だけではありません。
勉強することで知識を増やし賢くなっていくことも大事ですが、人間的に成長させてくれる勉強に挑戦し続けるその姿勢や過程こそが最も尊く大事なこと。それこそ、人生の「学び」であり、「勉強」なんです。
人間である以上、誰でも勉強できます。音楽家、ベートーベンは、耳が聞こえないという絶望的な状況に陥りながら、毎日新しいことに挑戦し、勉強し続けました。人間として成長していきました。その結果「音楽の巨匠」となったのです。まさに、劇的な人生だと思いませんか!
● たった一度の人生を「やりきった!」と思ってほしい
――「今のままでいい」という現状に満足している人、「勉強が必要」と思ってもなかなか腰を上げられない人も多いようですが、そういう方々にアドバイスいただけますでしょうか。
たった一度の人生です。今の役職・立場・生活にしがみついていくのもひとつの人生ですが、みなさんには、どうせ生きるなら最期に「この人生、やりきった!」と満足できるよう、挑戦する人生を歩んでほしいと、私は思っています。
成功に能力や才能はいりません。人間それほど差はありませんから。これは私がアメリカで大成功した超一流の起業家、政治家、リーダーを見てきての結論です。
成功に必要なのは何かと言うと、勉強しながら行動することです。それも「本物の勉強」です。詳細は本書をご覧いただきたいのですが、「本物の勉強」をすると行動したくなります。行動することで初めて勉強したことの意義がわかります。勉強したことで行動し、その行動を通して勉強したことを血肉にしていくのです。
歴史的に成功した人、名を成した人は、皆勉強しています。どんなに大変なときでも、そしてどんなに成功した後でも勉強を続けています。
終身刑で投獄されたネルソン・マンデラ、南アフリカ共和国元大統領は、25年以上もの刑務所生活の中で毎日勉強し続けたそうです。だからこそ、出所してからノーベル平和賞を受賞するなど、世界的なリーダーとして活躍できているのでしょう。
――では最後に、読者の皆様にメッセージをお願いします。
現在、仕事や生活で大変な方もおられるかと察します。精神的に経済的に追い込まれ、勉強どころではない人もいることでしょう。だからこそ、聡明になるため、力をつけるために勉強が必要なのです。将来のためです。
本書でも紹介しましたが、「学は光」「学ばざるは卑し」という先人の言葉があります。まさに、どんな立場にあっても、何歳になっても、学び続けることは人生に光を灯してくれます。また、人間は学ばなくなったら、成長が止まるどころか後退し、どんどん卑しくなっていくことも、いろいろな方々を観察してきて実感します。
本物の勉強をしていれば、いつか必ずその努力が実力として発揮され、認められるときがくるでしょう。ですから、毎日コツコツと勉強し行動していきましょう! 私も頑張ります! 死ぬまで本を書き続けます。
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