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社長業、代行します。

著者:野田榮一

1,470円

四六判

ISBN4-86063-066-1

【担当編集者のコメント】
 わたしが著者の野田社長とお会いしたのは、ある勉強会でした。その勉強会で講師を務めていた野田社長は、社長が失踪し破綻寸前の状態になった会社を引き受け、4カ月で再生させた体験をお話しくださいました。刺激的でありながら、会社経営の真実があるお話に感銘を受け、これがご縁で、これまで例をみない「社長代行業」の本を出版することができました。担当者として、企業経営者の方も社員の方も必読の一冊であると自負しています。

【著者のコメント】
 私が「社長代行業」を始めたのは1992年、大倉商事の子会社の再建に成功してからのことです。50件を超える案件を手がけるなかで、「会社はどのようにして経営危機に陥るのか」「どんな社長が会社をダメにするのか」「ダメになりかけた会社を再建するには、どんな手立てを講じればよいのか」などについて多くの経験を積むことができました。そして「経営者にとって、赤字は罪悪である」と強く思うようになりました。
 この体験をいずれ一冊にまとめたいとかねがね考えていましたが、ようやく今回上梓することができました。
 社名等は変更してありますが、本書に書かれていることはすべて真実です。また経営の手法も、50社を超える企業を黒字化してきた経験から生まれた現実的なものばかりです。本書の内容が少しでも皆さんのお役に立てば、これに勝る喜びはありません。

【著者はこんな人】
野田 榮一(のだ・えいいち)
1941年、東京生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、大倉商事入社。テヘラン(イラン)、マニラ(フィリピン)等で海外事務所長を務める。
帰国後、信託銀行にて不動産取扱い業務を修得。また税理士専門学校にて各種税法の知識を得た。その後、子会社の再建を委ねられ、黒字化に成功。
1998年、経営代行会社、栄株式会社を設立、今日まで食品製造会社、建設会社、外食企業、種苗会社、スーパーマーケット、ディスカウントショップ、旅館・ホテル、農業団体等、50社を超える企業の社長代行を務め、再建を果たしてきた。
現在、日本で唯一の「社長代行業者」として活躍中。

■■本書のもくじ■■

はじめに

ドキュメント 社長失踪……破綻寸前の会社を再生させた四カ月

          二〇〇三年七月五日(土)夜〜電話
          七月六日(日)〜危機を訴える長文の手紙
          七月八日(火)〜月次決算書がない?
          七月九日(水)〜経営者の資質
          七月十日(木)〜株主がいない!
          七月十一日(金)〜全社員にヒアリング
          七月十四日(月)〜人とカネの相関
          七月十五日(火)〜再生のスキーム
          再建開始
          債務処理
          融資はかなわず
          ボタ餅
          コストカット
          そして「乾杯」

PART1 私の原点・はじめての社長業〜なぜ経営代行業を始めるにいたったか

          ● 大倉商事の倒産
          ● ガリ版一つ
          ● 遅すぎた父の会社清算
          ● マニラでの倒産劇
          ● 万年赤字の子会社社長になる
          ● 子会社再建のために
          ● 米の暴騰で会社が黒字に
          ● 再建計画のスタート
          ● さまざまな手を矢継ぎ早に打つ
          ● 親会社の破産

PART2 再建のケース、そして清算のケース

          こんな簡単なことがどうしてできないのか?
               ●「その利益で何人が食べていけるのか」
               ●半期決算で三回連続赤字なら社長は交代
               ●再建できるかどうかの二つの判断ポイント
          六年間、六千万円の赤字を続けた老舗洋菓子店の倒産
               ●地元の老舗菓子店を娘婿が継いだが
               ●三億六千万円の累積赤字
               ●混乱の極みの中での特別清算
               ●倒産劇で大勢の人たちが泣く
          徹底的な「ムダ取り」で再建成功。しかし社長の経営姿勢に問題を残した製麺会社
               ●地方のナンバーワン企業
               ●百三十人の従業員を七十人に
               ●取引先千店舗を三百店舗に縮少
               ●どんな会社にもムダはある
               ●社長の報酬に対する執着と女性問題
          人に優しすぎるために改革が頓挫したディスカウントショップの二代目社長
               ●先代が亡くなってからずっと赤字続き
               ●経営コンサルタントの限界
               ●売り場責任者は専門バカばかり
               ●出店すればするほど赤字
               ●人に優しすぎて決断できない社長
               ●社長のバックアップが何より重要

PART3 会社をダメにするのはどんな社長か

          社長の弱点を「立場」別に見てみよう
               ●人を使えるか・使えないか
               ●プライドが高すぎる社長は失敗する
               ●助言を拒否した二代目社長
               ●可もなく不可もなく、の子会社出向社長
               ●稟議を決裁しない雇われ社長
               ●サラリーマン社長がやりがちな六つのこと
          会社を黒字にできない社長二十一のタイプ
              一、 自社の仕事は特殊である、と思い込んでいる社長
              二、 自分の考えに重大な勘違いがあることを知らない社長
              三、 業績が悪い理由を自分自身以外に求める社長
              四、 過去の自分の経験にこだわる社長
              五、 会社の利益はぜんぶ自分の収入だと思っている社長
              六、 倫理観が欠如している社長
              七、 会社を長期間不在にしてしまう社長
              八、 本業以外の仕事が多い社長
              九、 やる気のない社長
              十、 将来の夢を語れない社長
              十一、成功報酬を嫌う社長
              十二、家庭を破壊させている社長
              十三、プライドが高すぎる社長
              十四、資金がなくなるまで経営を続ける社長
              十五、赤字の意味を知らない社長
              十六、粉飾決算をする社長
              十七、月次決算を行わない社長
              十八、貸借対照表がわからない社長
              十九、税金を減らすために自分の報酬を上げる社長
              二十、戦略を朝令暮改で変えてしまう社長
              二十一、目安になる目標数値を知らない社長

PART4 会社を再建するための数字の使い方

          会社経営と家庭経営は同じこと
               ●家庭は保険代から経費を削る
               ●会社は人件費から経費を削る
          貸借対照表を見れば会社の状態がぜんぶわかる
               ●ほとんどの社長は貸借対照表を読めない
               ●会社が悪くなると貸借対照表はこう変化する
               ●三カ月に一回は貸借対照表の変化を見る
          清算貸借対照表をつくってみる
               ●資産の実態をつかまなければならない
               ●少なくとも年に一度は清算貸借対照表を作成する
          会社の健康診断をしてみよう
               ●健康診断のための八つの指標

PART5 細胞経営のやり方

          私が創案した細胞経営とは何か?
               ●どんな会社にも適用できる細胞経営
               ●不要なものは排出される
          細胞経営は最小単位に分類して分析する
               ●経営のすべてを小さな単位に分類する
               ●どんな細胞に分類するか
               ●情に流されてはいけない
          人件費と役員報酬をどう考えるか
               ●従業員は一人いくらの粗利益を稼がなければならないか
               ●一人一時間千円稼ぐことが必要
          利益を会社と社員の間でどう分配するか
               ●社員と会社の配分は六対四がベスト
               ●社長の報酬は会社の取り分の二分の一を上限とする
          これが細胞経営の根本的な考え方
               ●細胞経営のポイント
               ●あるアミューズメント・パークの手法
               ●本質を見失ってはいけない

          あとがき

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