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解雇・退職・出向・転籍の法律相談

著者:石井妙子

1,680円

四六判

ISBN4-86063-006-8

問題社員の処分から、整理解雇、会社分割のときの転籍まで。人にまつわるやっかいな問題でトラブルを起こさないための法律上のポイントを、判例、実務上の留意点を交えながら、法律のプロが、手取り、足取り教えます。

【本書の内容】
第1章 「解雇」の基本的な法律相談
第2章 「解雇できるケース」「できないケース」の法律相談
第3章 「解雇のトラブル」にまつわる法律相談
第4章 「整理解雇」をすすめるときの法律相談
第5章 「契約社員の解雇」がわかる法律相談
第6章 「退職」にまつわる法律相談
第7章 「出向」で知っておきたい法律相談
第8章 「転籍」をスムーズにすすめる法律相談
第9章 「会社分割」の雇用についての法律相談
      

【著者はこんな人】
 昭和54年3月早稲田大学法学部卒業。昭和61年4月弁護士登録(第一東京弁護士会所属)。同年和田良一法律事務所入所。平成4年3月太田・石井法律事務所開設。人事・労務関係に多くの相談経験をもち、実効性のある指導には定評がある。著書に『「問題社員」対応の法律実務」』(日経連出版部)『労務管理における出向・転籍Q&A』共著(税務研究会)『労働法実務ハンドブック』共著(中央経済社)などがある。雑誌連載の「よその会社の問題社員」月刊スタッフアドバイザー(税務研究会)、「誌上法律相談」季刊ぱとろな(東京経営者協会)も好評。

■本書はこんな本(著者の言葉)■
はじめに

労働紛争は、いつでも、どこでも起こりうる

 近年の厳しい経営環境下で、リストラによる解雇や退職勧奨、労働条件の変更等、労働関係に関する事項について、個々の労働者と事業主との間の紛争が増加しています。組合との紛争を集団的労使紛争と言うのに対して、これを個別労働関係紛争と言います。

 かつては労働紛争と言えば、集団的労使紛争が主流でしたが、近年ではこの個別労働関係紛争に重点が移っています。「わが社では労働紛争なんて縁がない」と考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、個々の労働者の権利意識も高まっていますから、いつ、どこで法的トラブルが発生してもおかしくない状況です。

 本書は解雇や退職、あるいは出向・転籍といった契約関係が大きく変動する場面について、基本的な法律問題を解説しました。人事労務は、最後は「人」の問題ですから、法律だけで割り切れるものではありませんが、それでも法的知識はトラブル予防のため、あるいは解決のために不可欠です。
 本書が、人事労務管理の実務のお役に立つことができれば幸いです。

  平成14年9月1日   石井妙子

■■本書のもくじ■■

はじめに

第1章 「解雇」の基本的な法律相談

Q1 解雇の規制
   解雇に関して法令上、どのような規制があるのですか?
Q2 解雇権濫用の法理
   解雇事由があって、きちんと解雇予告をすれば問題なく解雇できますか?
Q3 懲戒解雇と普通解雇
   懲戒解雇と普通解雇はどのように違うのでしょうか?
Q4 解雇予告手当
   解雇予告をせず、解雇予告手当も支払わず解雇してしまいました。こうした解雇は無効でしょうか?
コラム◆懲戒解雇と退職金

第2章 「解雇できるケース」「できないケース」の法律相談

Q5 度重なる遅刻・欠勤
   遅刻・欠勤の多い社員がいます。今までがまんしてきましたが、
   堪忍袋の緒が切れました。解雇できるでしょうか?
Q6 診断書のある欠勤
   私傷病欠勤が多いのですが、その都度きちんと診断書を出しています。
   突然の休みも多く迷惑しているのですが、解雇できないでしょうか?
Q7 病気休職
   病気休職制度がありますが、休職させないでただちに解雇することができますか?
Q8 病気休職からの復職
   病気の後遺症が残っていてこれまでどおりの仕事ができません。
   復職を認める必要があるのでしょうか?
Q9 小さなミスの連続
   大きなミスはないのですが、細かなミスを繰り返し、
   周囲に迷惑をかけている者がいます。細かいミスでは解雇できないでしょうか?
Q10 人事考課結果が低い
   人事考課の結果が下位の者について、能力不足、勤務成績不良を理由に解雇できますか?
Q11 能力・適性に欠ける
   能力・適性がなく、職場の皆が「こんな人はいらない」と言っています。解雇できるでしょうか?
Q12 協調性の欠如
   協調性がなくて周囲とトラブルを起こしてばかりいる社員がいます。
   協調性のなさを理由に解雇できますか?
Q13 社内不倫
   職場における不倫を理由に解雇できますか?
Q14 セクハラ
   女性社員からセクハラの苦情の出ている者がいます。セクハラを理由に解雇できますか。
   どの程度のセクハラならば懲戒解雇できるのでしょうか?
Q15 組合活動
   組合活動とはいえ、会社を誹謗中傷するビラをまいています。解雇できますか?
Q16 不正行為
   10万円ほどの経費の不正請求が発覚しました。懲戒解雇できるでしょうか?
Q17 私生活上の違法行為
   私生活上で刑事事件を起こして逮捕された者を解雇できますか?
Q18 痴漢と解雇
   痴漢で現行犯逮捕されたのですが、無実だと言って争っています。
   懲戒解雇してしまってよいでしょうか?
Q19 交通事故
   交通事故を起こした者を懲戒解雇できますか?

第3章 「解雇のトラブル」にまつわる法律相談

Q20 合同労組との団交
   従業員を解雇したら1人で地域の組合に入りました。
   その組合から団体交渉の要求がありましたが、団体交渉に応ずる必要がありますか?
Q21 個別紛争処理制度
   解雇についてトラブルになった場合、労働局で解決のための助力をしてもらえるのですか?
Q22 仮処分手続
   解雇した従業員から地位保全・賃金仮払いの仮処分を申請されました。
   仮処分とはどのような手続きですか?
Q23 懲戒解雇事由の追加
   遅刻・欠勤が多いので懲戒解雇しましたが、その後、経歴詐称も発覚しました。
   訴訟になったときはこの点も懲戒解雇事由に加えて主張できますか?
コラム◆解雇を巡るトラブル解決にも いろいろある

第4章 「整理解雇」をすすめるときの法律相談

Q24 整理解雇の留意点
   余剰人員が生じました。整理解雇に際してどのようなことに気をつければよいですか?
Q25 整理解雇の必要性
   整理解雇の必要性が認められるのは、どういう場合なのでしょうか?
Q26 人選基準の合理性
   一家の柱である男性よりも女性を整理解雇の対象にしようと思うのですが問題ですか。
   また、パートを残して正社員を整理解雇するのは合理性がないでしょうか?
Q27 変更解約告知
   経営難に際して、賃金切り下げに同意しない者を解雇することはできますか?
Q28 希望退職募集
   希望退職を募ってからでないと整理解雇できませんか?
Q29 退職金の上乗せ
   希望退職の募集をして必ず退職金の上乗せをする必要があるのでしょうか。
   資金繰りが厳しくて上乗せできない場合はどうすればよいですか?
Q30 希望退職と会社の承諾
   希望退職を募る際に、割増金の支給要件として、
   会社が希望退職を承認する者に限るとしてかまいませんか?
Q31 希望退職募集をめぐるトラブル
   希望退職募集の実施直前に自己都合で退職届を出した者がいます。
   自己都合扱いとして後日トラブルになることはないでしょうか?
Q32 解雇回避措置としての配転を拒否した場合
   解雇回避措置として配置転換を命じたのに拒否しました。この者を解雇するのも整理解雇ですか?
Q33 営業譲渡と整理解雇
   工場の設備などすべて営業譲渡するので、残った人員は仕事がありません。整理解雇できますか?
Q34 会社解散と解雇
   会社を解散してしまう場合、雇用関係は当然、終了となるのでしょうか?
コラム◆整理解雇を行うまで

第5章 「契約社員の解雇」がわかる法律相談

Q35 期間満了による契約終了
   期間の定めのある契約の場合、期間満了で契約を更新しないのも解雇と同じ扱いですか?
Q36 雇止め
   更新回数は何回くらいまでなら雇止めは可能ですか?
Q37 パート社員の人員整理
   有期契約を締結しているパート社員についても、
   人員整理の際には整理解雇の4要件が要求されるのですか?
Q38 雇用契約期間の定め
   後日トラブルにならないように、雇用契約の期間を定めるとき、どんな点に注意すべきですか?
Q39 雇止めのトラブル防止策
   雇止めをめぐるトラブルを防止するためにはどのような点に気をつければよいでしょうか?
Q40 年齢規定による更新拒否
   57歳に達した者については契約を更新しない旨の規定を置いた場合、
   57歳以上の者の更新を拒絶することができますか?
Q41 定年後の雇用契約の短縮
   定年後も1年ごとに契約を締結して定年後3年は雇用するという約束でしたが、
   経営難を理由に1年だけにすることができるでしょうか?

第6章 「退職」にまつわる法律相談

Q42 退職の手続き
   就業規則に「自己都合退職の際には3か月以上前に退職届を出さなければならない」という
   規定を置いています。有効でしょうか?
Q43 退職届の撤回
   退職届を受理した後で撤回したいという申出がありました。撤回を認める必要がありますか?
Q44 不正行為の疑いと退職届
   不正行為の疑いのある者から退職届が出てきました。受理しないで突き返してよいでしょうか?
Q45 退職勧奨の要件
   リストラで退職勧奨をする際にも整理解雇のように要件があるのですか?
Q46 退職勧奨の留意点
   退職勧奨に際して、使用者として留意すべき点がありますか?
Q47 退職勧奨に応じない者への処遇
   退職勧奨に応じない者を転勤させたり、降格することができますか?
Q48 退職届と意思表示の瑕疵
   勧奨に応じて退職届を出した者が、錯誤があったので無効だと言っています。
   無効とされることがあるのでしょうか?
Q49 退職か解雇か
   「労働条件について不満があるなら辞めてもらって結構だ」と言ったら以後出社しません。
   退職したものと扱ってよいのでしょうか?
Q50 退職事由の証明
   退職後、退職事由の証明をしてくれと言ってきました。証明する必要がありますか?

第7章 「出向」で知っておきたい法律相談

Q51 出向命令の要件
   出向を命ずるには社員の同意が必要ですか?
Q52 復帰予定のない出向
   復帰の予定のない出向なのですが、本人の同意は必要ないでしょうか?
Q53 出向規定の新設
   出向規定の新設は、労働条件の不利益変更にならないでしょうか。
   また、新設した出向規定に基づいて出向を命じることができるでしょうか?
Q54 出向中の処遇
   出向先との賃金格差は補てんする必要があるのですか。所定労働時間の差はどうでしょうか?
Q55 出向中の就業規則
   出向中は、出向先・出向元どちらの就業規則が適用になるのですか?
Q56 出向中の昇給
   出向中も出向元の規定に基づいて昇給させる必要があるのですか。だれが人事評価するのですか?
Q57 出向中の社会保険等
   出向中の社会保険はどのように取扱うべきですか?
Q58 出向中の懲戒処分
   出向中に出向先で不祥事を起こした場合、出向元と出向先のどちらで
   懲戒処分することになるのですか?
Q59 出向元の使用者責任
   出向先で横領事件を起こした場合、出向元が使用者責任を負うべきなのですか?
Q60 身元保証人の責任
   親族に身元保証契約書を差し入れてもらっています。
   出向先での横領についても身元保証人の責任を追及することができますか?
Q61 出向先の団交応諾義務
   出向で受け入れた社員の処遇について、出向元の労働組合から団交要求がありました。
   出向先がこの団体交渉に応ずる必要があるのですか?

第8章 「転籍」をスムーズにすすめる法律相談

Q62 転籍命令の効力
   就業規則に「グループ会社への転籍を命ずることがある」との規定を置けば、
   業務命令として転籍を命ずることができますか?
Q63 転籍と退職金
   転籍の際には退職金を清算する必要がありますか?
Q64 転籍後の転籍元の責任
   転籍先でトラブルになってすぐ解雇されたようです。
   元の会社で雇用を引き受ける義務がありますか?
Q65 転籍と労働条件変更
   転籍の際に労働条件が変更になるのはかまわないのですか?
Q66 転籍受け入れの留意点
   転籍を受け入れるに際して、どのような点に留意すべきでしょうか?
Q67 合併の場合の労働契約
   合併の場合、労働契約はどのようになるのですか?
コラム◆転籍にかかる企業間の協定書

第9章 「会社分割」の雇用についての法律相談

Q68 会社分割
   会社分割とはどのような制度ですか?
Q69 会社分割にともなう労働契約承継
   会社分割の場合には従業員の同意なく転籍させることができるのですか?
Q70 主として従事する者の判断基準
   「承継営業に主として従事している者」は、個別同意なしで承継会社に移ってもらえるそうですが、
   該当するのはどのような場合ですか?
Q71 労働協約の承継
   労働者を承継した場合、組合との労働協約も承継されるのですか?
Q72 労働契約承継の手続き
   会社分割にともなう労働契約の承継の手続きとは、どのようなものですか?
Q73 会社分割と労働条件
   会社分割にともない労働契約を承継した場合、労働条件はどうなるのですか?
Q74 承継会社の団交応諾義務
   近く、吸収分割を行い承継会社となります。分割会社の労働組合からの団交に、
   応ずる必要がありますか?
Q75 会社分割と福利厚生
   会社分割により福利厚生はどうなりますか?
Q76 会社分割と整理解雇
   会社分割に際して整理解雇することはできますか?

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