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3ステップ式だから
成果主義賃金を正しく導入する本

著者:神田靖美

2,100円

A5判

ISBN4-86063-019-X

年功序列で賃金を決めている会社では、社員のやる気を高めることも、人件費を効果的に分配することもできず、ただ人件費の負担が増えるばかり。そこで話題になっているのが、「成果主義」賃金。月々の給与の決め方から「実力」に応じた賃金を決める「賃金制度」と、納得を高める「評価制度」の仕方を丁寧に解説。著者は日本の人事賃金関連コンサルティングのパイオニアの賃金管理研究所。信頼度も極め付きです。

【本書の内容】
STEP1 成果主義賃金の基本的な考え方を理解する
STEP2 成果主義賃金制度はこの手順で導入する
STEP3 成果主義を定着させる評価とベースアップのやり方

【著者はこんな人】
神田 靖美(かんだ ・やすみ)
 1961年、北海道生まれ。株式会社賃金管理研究所主任研究員。上智大学経済学部卒業、青山学院大学大学院国際政治経済学研究科修士課程修了。ナショナル証券株式会社(現明光ナショナル証券株式会社)を経て、97年賃金管理研究所入所。著書に『給料の革新』『処遇の革新』(ともに日本経営合理化協会出版局、共著)など。新聞・雑誌等に出稿多数。

■本書はこんな本(著者の言葉)■
はじめに 格闘技の異種目対抗戦をみると、それぞれの種目には独自の技があるはずなのに、その技を使わず、どの種目出身の選手もみな、ムエタイ(キックボクシング)の技で戦います。これは、格闘技が合理性を追求すると、ムエタイの技にならざるを得ないことを示しています。
 この本で紹介する賃金制度は、私が勤務する亦タ金管理研究所の会長である弥富賢之が考案しました。このため、弥富式賃金制度といわれることもあります。弥富式は、賃金制度におけるムエタイのような存在です。あらゆる格闘技がムエタイ化するように、賃金制度は弥富式化しています。
 最近、賃金改革の動きが盛んです。その具体策は、@年齢給や勤続給を廃止して査定昇給のみにすることや、A単調に昇給するのではなく、ある時点からは昇給が抑制されるようにすること、B賞与を点数化することなどです。
 しかし、これらは最近になって考案されたことではありません。弥富式が1960年代から提唱していることです。ムエタイ400年の歴史にはかないませんが、弥富式賃金制度は40年前からほとんど変わっていません。
 この本は、白紙の状態から成果主義の賃金制度を導入しようとしている方や、すでにある賃金制度を改革しようとしている方を対象にしています。このとおりにやれば、誰でも実力に応じた成果主義の賃金制度が設計できます。いっさいのノウハウを出し惜しみすることなく、ここにすべてを公開しました。
 本書には3つの特徴があります。
 第1に、できるだけ視覚化したことです。「長々とした文章より箇条書き、箇条書きより表、表よりグラフ、グラフより図表やイラスト」という優先順位に従って書きました。忙しい方は、図表やイラストだけを見てくださっても結構です。
 第2の特徴は、できるだけ数式化したことです。賃金は数字そのものですが、数字のことは数式で表現するのが一番わかりやすいからです。数式といっても、使ってあるのは+−×÷だけです。中学校レベルの数学の知識があれば十分理解できます。中学の数学など忘れてしまったという方もいらっしゃるかもしれませんが、その程度の数学は、意識するしないにかかわらず、日常生活でも利用しているものです。
 第3の特徴は、具体的な数字の決め方を説明したことです。賃金表にしてもベースアップにしても賞与原資にしても、「適当に決める」とか、「いろいろなことを考え合わせて決める」とかいう、あいまいな説明は排除しました。
 最後になりましたが、出版プロデュース会社「アトミック」の代表・祐川巨望氏のご協力と助言に感謝致します。
 本書が多くの皆様のお役に立てば幸いです。

  2003年3月     神田靖美

■■本書のもくじ■■はじめにSTEP1 成果主義賃金の基本的な考え方を理解する

成果主義賃金とはどういう賃金か
 ●賃金を抑えれば利益が出るというわけではない
 ●高失業率の時代に「賃金」が置かれている状況
 ●どんな業種でも使える成果主義の賃金制度
賃金制度導入の基本を理解しよう
 ●賃金制度をつくる4つのメリット
 ●賃金の世間相場はどうなっているのか
 ●労働条件を適正に定める STEP2 成果主義賃金制度はこの手順で導入する●基本給を決めるために本給表を作成する
  賃金はできるだけ基本給部分を多くする
  等級は責任の重さに応じて区分する
  基本給の「本給」部分を理解する
  本給表の仕組みはこうなっている
  本給表は3つの要素を決めてつくる
  加給はベースアップをするためのもの
●さまざまな手当の額を決める
  時間外勤務手当の支払い方
  休日勤務手当の割増率を決める
  深夜勤務手当の割増率を決める
  管理職手当の額を決める
  家族手当の支給基準を決める
  通勤手当は非課税枠を積極的に活用する
  広域展開する会社は地域手当を支払う
  有資格者には特技手当を支払う
  特殊作業手当の額の決め方
  住宅手当は支払う必要がない
●成果主義の賞与額の決め方
  賞与は契約に拘束されずに自由に裁量できる
  賞与は「基本給比例分」と「成績比例分」に分ける
  「基本給比例分」と「成績比例分」の決め方
  賞与原資をどう決めるか
  会社業績をどうとらえるか
●成績を反映させた退職金制度のつくり方
  退職金は長期勤続を奨励する制度
  世間の退職金の相場を知る
  退職金税制を利用しないのはもったいない
   退職金は中高年のヤル気維持にも役立つ
  退職金に成績を反映させる仕組み STEP3 成果主義を定着させる評価とベースアップのやり方●ヤル気にさせる正しい評価法を導入する
  人件費を有効に使うために評価する
  相対評価と絶対評価はどちらがいいのか
  成績評価の基本を理解しよう
  不公平を排除した評価の仕方
  採点の具体的な進め方
  甘辛・分散集中を調整する
  実際の調整は計算で行う
  成績評語を決定する
  評価のあとにフィードバックを行う
  昇給のための評価は行わない
  昇格の判断を行う
  標準昇給図表を作成する
  昇格は最終的には人事権者が決める
●定期昇給を行う正しい方法
  なぜ定期昇給は必要なのか
  定期昇給しても人件費は増えない
  定期昇給の進め方-1 調整年齢を確かめる
  定期昇給の進め方-2 昇給号数を決める
  よい働きをして初めて報われる仕組みにする
  新卒初任給を決めるルール
  初任給調整手当を設ける
●ベースアップの考え方と実際の決め方
  ベアは世間相場をにらみながら行う
  ベースアップの具体的な手順-1
  ベースアップの具体的な手順-2
  昇格と賃金の関係を理解しておこう
  なぜ昇格昇給をしないのか

〈巻末資料〉
  給与規定
  成績評価報告規定

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