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社長、あなたは数字に甘すぎる。

著者:野田榮一

1,470円

四六判

ISBN4-86063-101-3

【担当編集者のコメント】
 著者の野田榮一さんは、昨年当社から『社長業、代行します。』という本を出版なさいました。その本の読者から多く寄せられたのが「再建についてたいへん興味深く読ませていただいたが、せっかくであれば、通常の経営の手法についても教えてもらえないか」というご要望でした。

 その多くの声にお答えして第2弾としてご執筆されたのが、本書『社長、あなたは数字に甘すぎる。』です。経営者の方々に、ぜひご一読をお勧めします。

【著者のコメント】
 「社長代行」を務める私のところには、さまざまな企業再建の依頼者がやってきます。 こうした仕事を長くやってきて痛感するのは、赤字企業の経営者たちがあまりにも数字に甘いことです。数字に甘いから、判断が甘く、決断が甘く、経営に甘いのです。
 経営には、急所というものがあります。その急所を押さえておけば、会社は決して悪くなりません。本書ではその急所の押さえ方を、私のこれまでの経験から公開したものです。

【著者はこんな人】
野田 榮一(のだ・えいいち)
 1941年、東京生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、大倉商事入社。テヘラン(イラン)、マニラ(フィリピン)等で海外事務所長を務める。帰国後、信託銀行にて不動産取扱業務を修得。また税理士専門学校にて各種税法の知識を得た。その後子会社の再建を委ねられ、黒字化に成功。1998年、経営代行会社、栄株式会社を設立。今日まで食品製造会社、建設会社、外食企業、種苗会社、スーパーマーケット、ディスカウントショップ、旅館、ホテル、農業団体等、50社を超える企業の社長代行を務め、再建を果たしてきた。現在、日本で唯一の「社長代行業者」として活躍中。
 著書に『社長業、代行します。』(あさ出版)がある。

■■本書のもくじ■■

はじめに

第1章 経営の目的を知らない夢遊病企業

 

   ●「家業」から「事業」に転換できた会社・できなかった会社
     「家業」経営者から脱皮できない社長たち/頭のなかを変えなければ危ない

   ●後継者(2代目・3代目)教育がうまくいかないから会社が潰れる
    手取り足取りの教育は逆効果/なぜ後継者教育がうまくいかないのか

   ●3代にわたって事業継承が成功するケースは例外中の例外
     「社長業」は最もむずかしい仕事の一つ/家業は同族でも続くが事業はムリ

   ●「経営の目的」を知らない
     「夢遊病経営者」2代目、3代目に多い夢遊病/立派な「経営ビジョン」はあるものの……/夢遊病経営者との問答例二つ

   ●「夢遊病企業」にはガン細胞が増殖する
     黒字にしたければ経営目的を明確に/増殖するガン細胞

   ●経営者の「経営目的」とは何だろう
     「あなたは何のために会社を経営するのですか」/経営の目的は「関係者全員の幸せをめざす」こと/「関係者」とは誰と誰のことか

   ●なぜ「関係者全員の幸せ」を求めるのか
     私腹を肥やす社長は墓穴を掘る/アラブ人とユダヤ人の違い/悪銭が身につかなかった日本の銀行

   ●常時黒字の達成が社長の至上命題だ
     常時黒字でなければ幸せになれない/「細胞経営」は常時黒字をめざす手法

 

 

第2章 会社を筋肉質に変える「細胞経営」とは何か

 

   ●なぜ「細胞経営」なのか
     細胞経営を導入するメリットとは

   ●なぜ「細胞経営」と名づけたのか
     ヒトの身体とカイシャの組織/役割を終えた組織か、活動し続ける組織か/細胞とは最小利益単位である/「細胞」はいろいろな要素で分割できる

   ●細胞に分けた後、どうするか
     お荷物になる細胞は切り捨てる/黒字部門のなかにも赤字の細胞がある

   ●細胞経営を運用するポイントは何か
     細胞経営運用の三つのポイント

   ●「細胞経営」実行の手順と実例
    細胞経営実行の流れ/細胞経営の観点から見たM社の対策/細胞経営の特徴は評価と配分

   ●どんな業種でも使える「付加価値労働分配率」
     付加価値をつけて売るのが企業の仕事/配分可能な付加価値/なぜ「配分可能な付加価値」の数字が大事なのか/目標とする付加価値労働分配率

   ●こんな会社では細胞経営はできない
     オーナーが自分の「欲」を優先させてしまう会社/公私混同がひどいオーナー会社/社外はもちろん社内にも情報開示していない会社/コミュニケーションが不足している会社/オーナーの趣味、主義・主張で経営している会社/効果が出るまで我慢できない社長の会社

 

 

第3章「ロス」の発見と排除が強い経営のカギになる

 

   ●ロスとは「利益を失う」こと
     きわめて大きな「人=時間」のロス/ロスの発見は利益の発見/「たった1円のロス」を放置してはいけない

   ●利益とロスはどこから生まれるか
     ロスは絶えず発生している/ロスの発生原因・発生場所

   ●「ロス=利益」を発見する具体的な方法
     会社の仕事の全行程にロスがある/「ロス」探しは顧客および顧客に一番近いところから/商品そのものの「ロス」/販売面積のロス/製造部門における「原材料」のロス/「人」の場合=「時間」のロス

   ●社員は最低いくらの粗利を稼がなければならないか
     10分間で1000円の粗利が業績拡大の秘訣/運転手はいくら稼がなければならないか/店頭販売員はいくら売らなければならないか

   ●人件費を見直す場合の手順と注意点
     社員をリストラする二つのケース/先に人件費以外の経費削減に努力する/「赤字の細胞」を取り除くのがベストの選択/黒字でも不要社員には辞めてもらう

 

 

第4章 公平な評価は「1人当たり」「1時間当たり」で行う

 

   ●どうすれば「公平な評価」ができるのか
     「公平な評価」と「公平な配分」/「配分可能な付加価値」を評価の基準にする/付加価値を使った二つの評価方法

   ●店舗の業績を公平に評価する方法
     売上、粗利益を比較しても「公平」にはならない/営業利益で比較するなら、アンフェアーな条件を排除せよ/総労働時間を指標にすれば「より良い店」がわかる

   ●「公平な評価」のための社内受・発注の考え方
     社内で仕事を受・発注するときはマージンを上乗せする/社内で安く受・発注した場合の問題点/開発部門が営業部門から開発依頼を受けた場合

   ●粗利評価が経営危機を招いたケース 食品製造販売T社
     売れば売るほど赤字が拡大/戦略が欠如していたT社/社員がいっせいに「特売」に走った結果……

   ●売上本位のどんぶり勘定で赤字のケース 食品製造販売S社
     全店黒字なのに会社は赤字?/数字にきわめて甘い会社

 

 

第5章 会社、社長、社員は利益をどう分け合うか

 

   ●社長と社員の利益配分をどう考えるか
     2人で会社を運営する場合の三つの配分ケース/やはり「四公六民」がいい/社員と会社の配分比率はどうか/「会社4―社員6」が理想的な配分/「黄金分割」と近似した比率

   ●ボーナスの支給総額をどう決めるか
     ボーナスは利益に対する特別報酬/〈経常利益+前期の賞与総額〉を基礎にする 

   ●社長は自分の報酬をこう決める
     黒字なのに報酬を取らない社長、赤字なのに報酬を取る社長/社長の報酬は「配分可能な付加価値」の10〜20%/役員賞与を払うなら内部留保に回せ/親族全員の報酬を「社長の報酬」とみなすこと/赤字会社のオーナー一族の報酬はゼロにする

 

 

第6章「細胞経営」では具体的な数値設定をどう行うか

 

   ●「再投資」の正しい考え方
     「再投資」は会社を安定成長させる重要なポイント/再投資額の決め方はむずかしくない

   ●人件費と粗利の関係から売上目標を設定する
     従業員1人当たりの売上目標をどう設定するか/「給料の4倍稼いで1人前」

   ●理想的な粗利と販管費、経常利益の関係をつかむ
     粗利を100と考えればスッキリわかる/粗利のなかから経費、利益をどう配分するのか

   ●「人件費」と「利益」から会社の状態を把握する
     「人件費」はすぐには削減できない/二つの指標の理想的な組み合わせ

   ●経常利益の目標はどう設定すればよいのか?
     三つの数字から会社の状態をつかむ/目標とする経常利益とは

   ●借入金の返済余力を明確にする
     月商倍率で考えるのは甘すぎる

   ●仕入は「経費」である
     仕入を「在庫」と考えてはいけない

 

 

第7章 私がやりたい「野田式経営」とは

 

   ●「野田式経営」は、社員一丸で「攻め」に徹する
     攻めと守りを同時に実現する「細胞経営」/内側と外側の要因への「攻め」を継続しよう/規模が大きくなったから幸せ、とは限らない

   野田式経営のモットー1  ―中小企業であること
   野田式経営のモットー2 ―少人数であること
   野田式経営のモットー3  ―筋肉質であること
   野田式経営のモットー4  ―フェアーであること

   ★「夢遊病企業」チェック(経営者への質問)
   ★「人生の夢遊病者」チェック(個人への質問)

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