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「わたしと仕事、どっちが大事?」はなぜ間違いか
〜弁護士が教える論理的な話し方の技術
著者:谷原誠 1,470円
四六判 ISBN 978-4-86063-169-2
【担当編集者のコメント】
日常生活の中で、「相手にうまく言いくるめられてしまった」「筋が通っていないのに納得させられてしまった」というような経験はないでしょうか。この本は、そうした非論理的な話への対処法・切り返し方を、弁護士である著者がわかりやすく解説したものです。自分の主張を強引に押し通そうとする人と向き合うときに"使える"テクニックばかりです。
【著者のコメント】
「他の人もみんなやってるよ」「主婦には経済のことはわからないんだよ」「UFOが存在しないことを証明せよ」……。
私たちの普段の会話の中には、一見もっともらしく聞こえても、実は論理的でない話、いわば「論理の落とし穴」がたくさんあります。しかし、それがなぜ間違いなのかをきちんと理解しなければ、悪意のある相手にうまく丸め込まれてしまったり、あなた自身が非論理的な話を連発したりして、「アタマが悪い人」だと言われかねません。そのために必要なのが、「論理的な思考力」。そして、それをみがくヒントこそが、私たち「弁護士」の思考パターンにあるのです。
【著者はこんな人】
谷原誠(たにはら・まこと)
「みらい総合法律事務所」パートナー弁護士。明治大学法学部卒業。企業法務、交通事故、不動産、倒産などの案件を主に処理する。著書に『意のままに人を動かす心理技術』(KKベストセラーズ)、『社長! 個人情報、その取り扱いはキケンです。』(あさ出版)、『思いどおりに他人を動かす 交渉・説得の技術』(同文舘出版)など。読者約2万3000人(06年7月現在)のメールマガジン「弁護士がこっそり教える絶対に負けない議論の奥義」も発行。ブログも運営中。
http://blog.giron.jp/

■■本書のもくじ■■


プロローグ 論理的な思考は誰でも身につく

第1章 あなたに必要な"論理力"という武器

1 人間は非論理的思考にダマされる!?
    コピー機待ちの列に割り込めるか?/非論理的な話に従う必要はない
2 人は誰もが論理的であろうとする
    「オレをクビにした会社が悪いんだ」/正しい判断を邪魔する「一貫性の原理」/自己を否定する批判は受け入れられない
3 論理的でなければ相手を説得できない
    説得せざるを得ない状況がある/人は自分の価値観で生きている
4 論理で追いつめすぎてはいけない
    論破しすぎて嫌われたソクラテス/相手をねじ伏せてはいけない
5 論理が通用しない世界もある
    「泣く子と地頭には勝てぬ」は本当か/相手によっては「論理」以外の方法で/理性が支配する世界と感情が支配する世界
6 議論の最終到達地点はどこか
    テーマから離れてはいけない/目的は「よりよい結論」に到達するため

第2章 論理的に考え、話すための"第一歩"

1 三段論法
  「A→B、B→C、ゆえにA→C」
  論理学の基本中の基本/「ならば」を疑ってみる/三段論法は議論のための道具
2 そもそも式論法
  「ルール→事実→結論」
  借金はなぜ返さなければならないか/賛成・反対のどちらからでも主張できる
3 原則と例外
  「基本は黒だが白の場合もある」
  すべてを原則に当てはめる必要はない/ヘアはわいせつ物か?
4 公知の事実
  「"なぜ?"と永遠に付き合う必要はない」
  子どもの「なぜなぜ攻撃」/さかのぼるのは誰もが常識だと思う領域まで
5 焦点整理
  「何が問題なのかを整理しよう」
  司法試験で試される「問題提起」力/何が争点なのかを確認する
6 門前払い
  「あなたに議論をする資格があるのか」
  言動が一致しない主張には説得力がない/裁判にもある「門前払い」/「そういうあんたはどうなんだ」
7 異同論法
  「それとこれとは違う」
過去の判例と同じと見なせるか/ドーピングで出した記録は抹消すべき?
8 言葉の定義
  「そもそも××をどう理解している?」
言葉の理解をすり合わせる/相手と同じイメージを共有しているか
9 帰納法
  「信長も秀吉も家康も死んだ。だから人は死ぬ」
万有引力は帰納法から発見された?/最も優秀な弁護士は誰か?/反証で帰納法に立ち向かう/反論への反論

第3章 相手のペースに巻き込まれない会話術

1 相手の価値観に反論する
    相手がよって立つ価値観は何か
2 他の事例に飛び火させる
    相手の主張を「大火事」にする/「飛び火」はどうやって消す?
3 一つの言葉を別の価値観から捉える
    言葉の捉え方は人によって異なる
4 反対意見に反論する
    反対意見に対処する二つの方法/反対意見を受け止めて反論する/反対意見の内容を予想して反論しておく/反対意見は無視する!?
5 立証責任を相手に負担させる
    法廷での立証責任/立証責任を押しつけ合う/どちらが立証責任を果たすべきか

第4章 論理の落とし穴を見破るテクニック

1 非論理的な論理に正しく反論せよ
    技術は使う人によって善にも悪にもなる/あなたの周りにもいる詭弁家
2 誤導尋問
  「お支払いは現金ですか、それともカードになさいますか」
  国会答弁でも出た誤導尋問/セールスで使われる誤導尋問/誤導尋問のアプローチにだまされない
3 誤った二分法
  「人間は金持ちか貧乏かだ」
  正しい二分法と誤った二分法/二分法を疑うポイント
4 二者択一誤導尋問
  「私と仕事、どっちが大事?」
  誤った結論を二択で選ばせる/「私と仕事とどっちが大事?」はなぜ間違いか
5 論点のすり替え
  「『借金を返せ』? 信用できないのか! 侮辱するな」
  すり替え上手な人にだまされるな/「揚げ足取り」を防止する
6 個人攻撃
  「だいたい、お前が○○だからじゃないか!」 
  人を批判してはいけない/「人」と「話し合いの目的」を分離する
7 誤ったグルーピング
  「商売人には政治のことはわからない」
  相手をグループでくくって切り捨てる/他のグループとの異同を説明させる
8 循環論法
  「AはBである。なぜならBはAだからだ」
  結論と理由が堂々巡り/循環のループから抜け出す
9 事実の信憑性
  「××君が○○だって言ってたよ」
  論理の鎖をつなげる/その事実は本当に正しいか
10 常套句
  「そんなのはナンセンスだ」
  議論を打ち切るための常套句/ウィットを利かせて反論する/「世間では通用しない」の世間とは?
11 誤った例え話
  「こんな話があります……」
  例え話にダマされるな/事実を正しく例えているか
12 見えない多数派
  「他の人たちもやっている」
  「何でオレだけが処罰されるんだ」/相手の違反事実を確定してしまう
13 自尊心という魔物
  「まさかそんなレベルの低いことは言わないよな?」
  自尊心が正しい議論の邪魔をする/マイナス語を受け止める

第5章 論理的な思考力をみがく質問術

1 言質を引き出すソクラテスの質問術
    言質を取って論理の階段を上る/ソクラテス流質問術の応用
2 相手が警戒する前に言質を引き出す
    キリストの質問テクニック/質問形式でなかったら……
3 質問する側が優位な立場に立てる
    証人は絶対に弁護士に勝てない!?/沈黙したら負け 
4 質問で相手の主張を理解する
    体罰は教育か暴力か/質問を重ねるごとに相互理解が深まる
5 相手の主張の欠陥を探る
    質問は攻撃の突破口/攻撃すべきは「判断の不明確性」
6 相手からの質問にどう対処するか
    「理解したい」という質問には誠実に答える/質問に問い返す三つの方法
7 答えを求めない質問にどう答えるか
    相手に答えを求めない質問もある/答えられない質問に答える

エピローグ 議論そのものを疑え

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