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「1行」でわかるトヨタ流

著者:若松義人

1,470円

四六判

ISBN4-86063-152-8

【担当編集者のコメント】
 トヨタには「『なぜ』を5回繰り返せ」など、ものづくりに対する独特の方法論・哲学があります。それは簡単なフレーズになり、トヨタ社内、系列会社、そしてトヨタ生産方式をとりいれている企業に受け継がれているのです。
 本書では、こうしたフレーズを7つのテーマ別にまとめました。読了後には、あなたの仕事も「トヨタ流」になっているはずです!

【著者のコメント】
 トヨタ自動車は、一兆円を超える利益を上げながらも、「まだまだたくさんの問題がある」と改革の必要性を口にします。これは謙遜ではありません。経営陣はもちろん、全社員が真剣にそう考えているのです。妥協を許さず、常にひとつ上を目指すこの姿勢こそ、「トヨタ流」の凄さであるといっていいでしょう。
 本書は、トヨタに受け継がれている言葉を集め、「トヨタ流」を一行で理解してもらうことを目指しました。紹介した言葉の一つひとつが、皆さんの自己改革に役立てば幸いです。

【著者はこんな人】
●若松義人(わかまつ・よしひと)
1937年生まれ。宮城県出身。トヨタ自動車工業に入社後、大野耐一氏のもとで「トヨタ生産方式」の実践、改善、普及に努める。84年以降は、農業機械メーカー、住宅メーカーなどでも同方式の導入、指導にあたった。91年韓国大宇自動車顧問。92年カルマン株式会社設立。現在同社代表取締役社長。西安交通大学客員教授。著書に『トヨタ流 自分を伸ばす仕事術』『トヨタ流「最強の社員」はこう育つ』『トヨタ流「改善力」の鍛え方』『トヨタ流 最強の成功法則』(以上、成美文庫)、『トヨタ式人づくりモノづくり』(ダイヤモンド社)、『図解 トヨタ流 仕事力がたちまち身につく本』(大和書房)、『なぜトヨタは人を育てるのがうまいのか』(PHP新書)など。

■■本書のもくじ■■

はじめに

 

第1章 見えないモノが見えてくる
     ムダとりへのチャレンジ

●1 「ゼロ」を一つ取って発想しろ
    「この予算は一ケタ多い」/「改良はお金を使ってよくすること」/「トヨタ流は乏しいなかで考えた苦肉の策」/「無茶を言われなかったらアイデアは出なかった」

●2 言い訳を考える頭で実行方法を考える
    「一日や二日でできないと言うな」/反対意見が絶対正しいとは限らない/「やる前からなぜできないとわかる?」

●3 「なぜ」を五回繰り返せ
    五回で答えが出なかった時は?/「見つからないのは見つかるまで探していないだけ」/成功前にやめることを失敗と言う/勇気ある撤退のタイミング/「やっていると道が開ける」

●4 「困らないこと」は困ったことなんだ
    「いかにお金をかけずにモノをつくるか」/「困った状況が創意工夫の土壌になる」/困らなければ知恵は出ない/企業の栄枯盛衰には根拠がある

●5 資料はA4一枚にまとめろ
    「君たちが改善のチャンスをつぶしてきた」/「他社の成功は説得材料になるか/「シリョーは資料でなければならない」/確認は現地現物でやれ

●6 一日一時間くらい働いてくれ
    動きと働きを区別する/「正味作業の比率を上げてくれ」/何と闘うかで仕事の効率が決まってくる

 

 

第2章 日常を積み上げる
     堅実さ強化のトレーニング

●7 沈鬱遅鈍
    「いったん決まると全員が動き出す」/「実施するとは決まっていないが、常に出せるようにしてある」/準備が早ければ決断を急ぐ必要はない/考える時間を長く取れ/「あれもやる、これもやるというムダがあっていい」

●8 基礎工事をやっておけ
    「砂上の楼閣になってしまうぞ」/「合理化は景気のよい時にやれ」/「先に小さく」は「遅れて一気に」にまさる/「追い込まれての改革は改革ではない」/好運が続くと不運に弱くなる/変化を恐れる心に対処する

●9 早すぎるのはダメだ
    「必要なモノを、必要な時に、必要なだけ」/「悪い情報は来て、見て、気づく」/モノづくりの原理原則に戻れ/本当に必要なのは「つくる力」

●10 当たり前のことを当たり前にやる
    「やるからにはトコトンまでやる」/「愚直に、地道に、徹底的に」/「細かく、しつこく、うるさくやれ」

●11 非常時の対応はしょっちゅうやっている
    危機管理は平時にやるもの/早い時期にライン停止の決断をする/「きっちり習慣として抜かりなくやる」/修繕じゃなく修理をしろ

●12 「労働強化で業績を上げてはいけない」
    「なぜ糸が切れるのか」/自分に関係のない仕事はない/人を巻き込む仕事がいい仕事

●13 あきらめるな。誰かが見ている
    「私の原点は社員食堂ですよ」/「最初に学んだのはチームの大切さ」/「困難が人をみがく」

 

 

第3章 負けない組織をつくる
     上司と部下の哲学

●14 部下をがんばらせるな
    「能率を上げるのは汗をかくことではない」

●15 結果を見せればついてくるよ
    「やってみせ、つくってみせる」/「『できる』という気持ちにさせることが大切」/考えさせることは考えること/「命令を出す時は自分も命令を受けたと思え」

●16 仕事は権限や権力でやるもんじゃない
    心はゆっくり動く/「変われと言ったくらいで変わるはずがない」/「ワシだって辛抱しているんだよ」/やってみせるのは最強の説得/「君に命令権はない」/人を動かすにはまず耳を傾ける

●17 いいことは他人に、悪いことは自分が
    「社長を引き受けた時から覚悟している」/「不測の事態の時こそ上司が率先する」/「誠実さが人の心を打ったのだと思います」/「皆様の信頼を再び取り戻したい」

●18 職場を「視切(みき)る」ことができているか
    「もっと調べたほうがいい」/「そこまでやって初めて大丈夫と言える」/「職場のすべてをデザインする」/「聞くより聴く、聴くより訊く」/ものごとの本質をどう見極めるか

●19 答えは部下に見つけさせる
    「まず自分で調べろ」/「OBとかラフのボールでも我慢する」/「アドバイスはしても命令はしない」/「相談されたら必ず手を止めて聞け」

●20 豹変すりゃあいいじゃないか
    「三度も上げてくるのだから大事な案件だろう」/「部下の言うことにも半分ぐらいはいいことがある」/上司と仲よく喧嘩する/「上司は目つきでわかってくれる」/「仕事は部下との知恵比べ」

●21 マンアワーよりマンパワーで見ろ
    「二×八=十六なんて計算で仕事ができるか」/「我々は質のよい労働力を手に入れた」/人を育てるとは考える力を育てること

 

 

第4章 常に「足し算」で考える
     競争力アップの鉄則

●22 平均値でものを見るな
    「私は平均値で語らない」/「個別の数字を見なければ間違いを犯します」/一般論は戦術にならない/「時間が一番短いのが一番楽なやり方だ」/数字が机上の議論に終始すると危ない

●23 見つかるまで探せ
    「千回に三回も起きたら大変だ」/「いっさいの例外を認めない」/「担当以外でも不良を見つけろ」/「『間をとって』という考え方はダメ」/例外は害を及ぼす

●24 需要予測をしない
    「必要数こそがオールマイティ」/「減量でなく限量が大事になってくる」/「量が減っても生産性を上げられる人はそうおらん」/一見非常識なことが常識になっていく

●25 安易に流行を追うな
    手段が目的にすり替わる/「基本抜きの自動化はおかしいんだ」/数を増やす前にやり方を変えてみる/何を取り入れ、何を捨てるかを決める

●26 成功をそのまま真似しない
    「学ぶが真似はしない」/「米国式そのままの輸入は国状に合致しない」/万能薬を探すと特効薬を見失う

●27 現場は見たのか?
    サインをすることは仕事ではない/「伝聞に基づいた報告は必ずばれる」/「問題点はすぐに改善しなければなりません」/「困ったら現場に行けばいい」

●28 止まることは遅れることだ
    「トヨタを常に変えていかなければならない」/「立ち止まったら後退してしまう」/「毎日見ておったら書き替えにゃおかしい」

 

 

第5章 転ぶごとに知恵がつく
     失敗を成功に変える技術

●29 失敗の記録をつけておけ
    連携の悪さがムダを生む/「失敗は次の世代まで伝わらないとダメだ」

●30 ヨコテンせよ
    「積極的に横の連絡をとり、正確な情報の交換を」/「いい改善をしたから見てきたらどうだ」/知識に知恵をつけろ

●31 その失敗は君の勉強代だ
    「わかればいいんだ」/責任追及より改善を優先する/「アイデアがあったらまずつくってみなさい」/「失敗しても自分の手でやることが大切」

●32 チェックとは反省である
    出口を規制しても入口を放置すれば解決はない/「試験官でなく家庭教師になれ」/「品質は工程でつくり込んでいく」/プロセスを評価することの大切さ/「なぜ達成できたかを突っ込んで調べろ」

●33 不良はみんなの見えるところに
    仕事を止めるのは悪いことではない/「見えないと一人が責任を負うことになる」/心を変えるにはシステムを変えればいい

●34 もっと市場に叱られてこい
    「生涯改良だ」/「最初にまず市場に入り込むことが大事」/世界で通用しても日本では通用しない/「まずは六十点でいい」

●35 自分の改善をさらに改善する
    「半年間遊んでいたのか」/満足と慢心は同居しやすい/「自分の改善をさらに改善できる人が真のプロフェッショナル」

●36 意見が二つ出たら両方やってみればいい
    「まずやる」発想の強化/「小さな改善の集積が大発明につながる」/「なぜ」を考えることから進歩が始まる

 

 

第6章 「机の上」で終わらせない
      現場感覚のみがき方

●37 バトンタッチゾーンをつくれ
    「前工程は神さま、後工程はお客さま」/全体最適を考えよ/「仕事に分断ラインを引くな」

●38 よけいな口出しをしろ
    「壁」が組織を硬直化させる/「手伝う。そして黙って自分の持ち分に帰っていく」/気づかないより見て見ぬ振りのほうが悪い/「言いたいことを言い合うことです」

●39 上司の言う通りにするやつはバカ
    「お返ししないうちは対等ではない」/「恩を人を育てることで返したい」/「まずは人間をつくれ。そこに事業がある」/「自分を凌駕する部下を育てよ」

●40 人を抜く時は優秀な人を抜け
    組織にとっての異動の極意/「ツボにはまるとすごい力を出すぞ」/総論賛成各論反対の突破口/「上が抜けると次の人が必ず出てくる」

●41 パートナーは選ぶより育てるもの
    値札で相手を見ない/「取引すると厳しいが勉強になる」/「系列は固めすぎるとぬるま湯になる」

●42 ムリをせず粘り強く
    焦りは説得力を弱くする/「なぜ?」はあらゆる問題を解く/顔を出すことは誠意を伝えること/「今日も笑顔で元気よく」/「一年なら早いほうじゃないか」

 

 

第7章 一つ上のステージへ
     理想の掲げ方、夢の求め方

●43 仕事に禍根を残すな
    「信頼を失えば将来に禍根を残す」/「お客さまが求めてもつくらなかった」
●44 仕事に行くのではなく知恵を出しに行く
    「なぜ終業のホイッスルが必要なのか」/「部下の知恵を無視して、できませんとは何ごとだ」/「最大の制約は人の心ではないか」/先入観という鎧をまず脱ぎ捨てる/メンタル面で勝つとうまくいく

●45 お金は儲けるより使うほうが難しい
    「万が一のことがあったらどうする」/「敵に備えて兵糧を用意する」/「油が出るかわからないところに金を出す」/社会への感謝を忘れてはいけない

   ●46 自動車がポケットに入ればいいね
「無から有を生み出そう」/「感謝を片時といえども忘れない」/「これからは存在意義が厳しく問われる」/「夢を掲げるのはとても大切なこと」/「自動車が孫悟空のきんと雲になればいい」

●47 売れている時のやり方を知らない
    「設備は多めに持て」/「常にあらゆる状況を想定していました」/「かんばん、あんどんだけがトヨタ生産方式ではない」/「人の知恵の上に自働化とジャストインタイムが立つ」/「そこの障子を開けてみろ。外は広いぞ」

 

おわりに

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