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好きなことには集中できるのに、仕事になると集中できない人へ
著者:双田譲治 1,365円
四六判 ISBN978-4-86063-191-8
【担当編集者のコメント】
「自分が興味のあることには異常なほど熱中できるのに、興味のない仕事などをやらなければならないハメになった時、まったく仕事が手につかない……」
誰にでもよくありがちなことですが、そうした人はもしかすると、ADD(注意欠陥障害)という脳の機能障害に陥っている可能性があります。
それでもADDには、「創造力にあふれている」「興味のあることには驚異的な集中力を見せる」「リスクを厭わず、即決即断で行動する」など、欠点を大きく補うほどの才能があります。
そこで、本書では、ADDの才能をうまく発揮するためのメソッド中心にを紹介しました。
また本書は、ADDではない人にとっても、必読の書となります。ADDの人たちの才能をうまく引き出して、彼らとの協力関係を構築することができれば、仕事の生産性を大きく上げることができるでしょう。
【著者のコメント】
仕事の取りかかりが遅い。忘れ物が多い。ケアレスミスが多発する。
このような傾向は、ADDの典型的な特徴です。
これは、生まれつきのものであり、根本的に治療することはできません。
ですが、冒険心・好奇心・創造力といった、ADDの才能を花開かせることによって、ADDのネガティブな面をカバーすることができます。
本書では、こうしたADDやADD的傾向をもっていると考えられながらも、その特性を活かして成功した著名なビジネスパーソンたちを徹底的に分析しました。そのうえで、創造力・好奇心・冒険者精神といった、ADDならではの特性をポジティブに発揮できるようなメソッドを紹介しています。
うまく自分をコントロールできずに苦しんでいるADDの人たちの救いとなることを目指して、本書を執筆いたしました。自分自身、あるいは身近な人にADDの心当たりがあれば、ぜひ本書を一読してみてください。
【著者はこんな人】
双田 譲治(そうだ・じょうじ)

1974年生まれ。東京大学文学部英語英米文学科卒。大学卒業後、葬儀業、郵便局をはじめ数々の職業に就き、日本インターネット新聞社で記者職を務めた後、編集プロダクション勤務を経て、ジャーナリストに転向。各種週刊・月刊誌にビジネスから医療、漫画原作まであらゆる記事を執筆。著書に『育毛物語』(コモンズ)がある。

■■本書のもくじ■■

はじめに
プロローグ あなたの身近にこんな人はいませんか?

○あるADD患者の自問自答
○あなたも同じように感じたことはありませんか?
○身近な人とのコミュニケーションで苦労した経験はありませんか?

 

第1章「仕事ができない」原因は脳にあった!?

・仕事ができないADDは実は「才能」に満ちあふれている
○仕事ができないのは「だらしがない」からではない!
○ADDは「障害」でも「才能」でもある
○「仕事ができない脳」を「仕事ができる脳」に変える
・ADD度をチェックしてその対処法を考えよう
○あなたのADD度をチェックしよう
○ADD診療が進んでいない絶望的な日本の現状
○ADDに精神論を唱えても克服できない
・ADDはこうして発見された
○ADDは子供の研究から発見された
○当初は「多動」の子供(ADHD)だけが問題視されていた
○子供以上に問題がある成人のADD
・ADDはなぜ発症してしまうのか?
○脳の前頭前野の機能不全がADDの原因
○前頭前野における3つの機能不全
・ADDの他にも似たような障害がある
○嗜眠性脳炎やパーキンソン病はADDの症状に似ている
○脳の器質障害や胎児アルコール症候群などもADDと似ている
・ADDにもさまざまなタイプが存在する
○ADDの2つの中核症状と主要な3つのタイプ
○ADDにとってはうつ病などの「二次障害」が危険
・ADDがもつ「才能」は「障害」と表裏一体である
○ADDは「個性」である!
○こんなにもある! ADDの隠された才能

 

第2章「仕事ができる」ADD的ビジネスパーソンたち

・ADD的才能を開花させた偉人たち
○世界の偉人にはADD的素養をもつ人物が多い
○日本の偉人にもADD的人物はいる
○ADDは万能型(秀才型)ではない
○ビジネス界にもADD的人物たちは存在する
ADD的ビジネスパーソン・
・何度も不死鳥のように復活を遂げ続けたスティーブ・ジョブズ
  (1955年、アメリカ・カリフォルニア州生まれ)
○少年時代からトラブルメーカーだったジョブズ
○ハチャメチャな学生時代
○未公開株の売却でアメリカ最年少の富豪となる
○不振が続きアップルを退社する
○ネクスト、ピクサーを設立するも苦戦が続く
○コンピュータ産業と映画産業、音楽産業の頂点に立つ
○「好きなことを見つけたらとことんやる」のがジョブズの原動力
○矛盾に満ちたジョブズの性格
○自分が興味のある分野に取り組むことでジョブズは大成した
ADD的ビジネスパーソン・
・波乱の人生の最後に学者の道を選んだ西和彦(1956年、兵庫県生まれ)
○高IQにもかかわらず学業はサッパリだった西
○アスキー出版を設立し、パソコン雑誌「ASCII」を創刊する
○MS‐DOSを開発して業界標準のOSとなる
○ゲイツとの決裂後、バブルに乗って多角的に事業に手をつけるも大失敗
○経営者から学者に転身する
○西は自らのADD的性格に振り回された
○ADDが興味のないものに手を出すと失敗する
ADD的ビジネスパーソン・
・時代の寵児にまで祭り上げられながらも没落していった堀江貴文
  (1972年、福岡県生まれ)
○少年時代から異常なほどの集中力を見せたホリエモン
○インターネットとの出会いがホリエモンを変えた
○インターネット関連事業で快進撃を続ける
○M&A路線でどんどん突き進む
○時代の寵児として一躍名を馳せたものの逮捕される
○ホリエモンこそADD的人間
○初期のホリエモンはADD的才能を遺憾なく発揮した
○実業に居場所がなくなったことで刺激を求めてメディアに露出していった
○ホリエモンはヴィジョンを見失ってADD的能力を発揮できなくなった
ADD的ビジネスパーソン・
・ADD的素養をもった女性たち
○自由奔放な経営者として多くの女性から支持を得ている野口美佳
○「次世代の美容」という明確なヴィジョンで成功した高野友梨
○ADDの成功パターンは多種多様

 

第3章 失敗しないための仕事の選び方

・自分に合った職業を慎重に選択しよう
○「うまくいかないから」といって安易な転職をしてはいけない
○ADDに向いている職業とは?
・現在の仕事をこなしながら自分の適性を見極めよう
○やはりADDは個人プレーが向いている?
○会社員こそADDが狙うべき仕事
○現在の職場にとどまって自由な裁量権を獲得しよう
○好きな仕事はどこで見つかるかわからない
・ADDが仕事をこなせるようになるには?
○ADDは刺激を求めて興味のない仕事から逃避する
○好きではない仕事をこなすための5つのポイント
○行きあたりばったりの仕事は絶対にやらないこと
○まず「明確な目的」をもつ
○具体的なプロジェクトを定めてヴィジョンをつくる
○ヴィジョンを明確にしてアウトプットを制限する
○あらゆることにアンテナを張りながらも一点集中する

第4章「できる人」に変わるための実践ビジネス術

・ADDは整理整頓ができない!
○整理整頓ができないのはADDの特徴
○自分の部屋も職場のデスク上も散らかし放題
○整理整頓できるADDは自分の能力を発揮できる
○大物ビジネスパーソンほど整理整頓ができる!?
・ADDが整理整頓するにはどうすればいい?
○自分にとって身近なモノから順に整理整頓する習慣を身につける
○無意識のうちに整理整頓できるよう目指す
○ADDは「捨てられない」人でもある
○モノを捨てた日をカレンダーに記入して「捨てる」ことを習慣づける
・ADDは遅刻の常習犯である!
○遅刻はADDの代名詞
○どうしても間に合わない! 時間管理能力の欠如が遅刻の原因
・ADDが遅刻しないためにはどうすればいい?
○時間の見積もりが甘いことを認識する
○待ち合わせ場所で別の用事を作る
○幅をもった時間帯や中途半端な時刻を待ち合わせ時間として指定する
・ADDはスケジュール管理ができない!
○スケジュール管理はADDにとって最大の急所
○「今」に意識が集中しすぎて熟慮しないままスケジュールを組んでしまう
ADDのスケジュール管理対策・
・GTDを使って4つの工程でスケジュール管理を行う
○仕事から私生活まであらゆる案件を整理するプログラム
○工程1「収集」(すべてのやるべきことを書き出す)
○工程2「処理」(書き出した案件を仕分けする)
○工程3「見直し」(各案件を定期的に確認する)
○工程4「実行」(レビューした案件を実行する)
ADDのスケジュール管理対策・
・GTDでリストアップした仕事の案件を優先順位の原則に沿って並び換える
○重要度の高い「自分ひとりで行う」案件を優先する
○難易度の高い仕事から手をつける
○優先度の高い上位2割の仕事をこなせば8割の成果が得られる
ADDのスケジュール管理対策・
・仕事を細分化して即座に取りかかれるようにする
○ADD的人間には細分化が必要
○できるだけ具体的に細分化していく
○ADDの能力を開花するマインドマップ
ADDのためのツール活用術・
・手帳はADDの仕事場の管制塔である
○誰でもできる手帳活用術を身につけよう
○優先順位の低い仕事は「終わりの時間」を設定する
○手帳の置き場所を決めていつでも利用できるようにする
ADDのためのツール活用術・
・アイディアを具現化させるためにメモ帳を活用する
○脳の短期記憶を失いがちなADDにとってメモ帳は必須
○日記代わりにメモ帳を使う
○メモ帳はGTDの「収集」のプロセスと似ている

第5章「仕事ができる脳」になるための薬品・サプリメント・栄養素・食品

脳の働きをスムーズにするための薬品・
・多くのADD治療で利用されている中枢神経刺激薬
○ドーパミンを大量に放出してくれるリタリンには劇的な効果がある
○リタリンは副作用もほとんどない薬品と見なされているが……
○長期間摂取を続けると脳内物質に変化が起こるおそれもある
○リタリンの使用はADDの創造性を欠落させる?
脳の働きをスムーズにするための薬品・
・日本での使用が認められていない未承認薬
○ADDに効果があるとされる未承認薬
脳の働きをスムーズにするための薬品・
・アルツハイマーや脳梗塞の際に利用されている脳機能改善薬
○脳機能改善薬は脳の血流を上げて意識を研ぎ澄ませてくれる
・脳の活動を活発にするサプリメント
○誰でも入手できる代表的なサプリメント
・脳の働きを活発にする栄養素
○ADD的人間でも利用できる栄養素
○食生活で摂取すべき栄養素
・意識が覚醒するカフェインやニコチン、チョコレート
○カフェインは最強の合法的な興奮剤
○ニコチンは注意散漫にならないよう意識を保つ強力な刺激剤
○チョコレートにもカフェイン効果と同様に精神賦活作用がある

第6章「仕事ができる脳」になるための生活習慣・運動・治療法

・脳の働きが活発になる規則正しい生活習慣
○ADDには慢性的な睡眠不足や不眠症が多い
○脳の働きが活発な早朝を有効に使う
○早寝・早起きの生活リズムが仕事の生産性を上げる
・大脳の血流を高めるための有酸素運動
○運動で大脳の血流を増やして意識を覚醒させる
○職場でもできる大脳活性化のための運動
○身体を動かさずに大脳へ酸素を送るための呼吸法
・集中力が高まる脳活動時を把握するバイオフィードバック療法
○脳波の動きを把握して集中力が高まるコツを身につける
○電極を頭皮に貼りつけて脳波をモニター上で確認する
○今後の研究が期待されている技術
○古のバイオフィードバック方法である瞑想で意識をコントロールする
エピローグ ADDが活躍できる社会を目指して
○ADDは非ADD的社会に対して気を許してはいけない
○ロボトミーで植物人間となった『カッコーの巣の上で』の主人公
○ロボトミーを受けて感情を失ったローズマリー・ケネディ
○ADDの「才能」を「障害」と見なして「治療」する社会
○激動するビジネスの世界でこそADDの「才能」は必要とされる

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