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「うちの親、認知症かな?」と思ったら読む本


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「うちの親、認知症かな?」と思ったら読む本
著:奥村歩 1,470円
四六判 ISBN 978-4-86063-479-7
【担当編集者のコメント】
高齢者の4人に1人が認知症を発症すると言われます。もはや他人ごとではない、この問題について、本人、家族、周囲の方が心の安らぎを得るために、日本認知症学会認定専門医・指導医による早期発見・介護ガイドブックが刊行されました。
毎日、全国から100人以上の患者さん・ご家族が訪れる「もの忘れ外来」の3つのエッセンスを再現しました。ぜひ、ご一読ください。

●認知症の早期発見
●認知症についての深い理解
(症状が出るメカニズムと科学的対応法)
●最も効果の上がる介護のコツ

【著者のコメント】
 私が認知症の患者さんを診察し、患者さんのご家族と面談している「おくむらクリニック」は、岐阜にあります。クリニックに来院されている患者さんとご家族は、当然、地元の方が多いのですが、全国各地からもかなりの数の患者さんとご家族が来院されています。おそらくこれは、認知症専門医の人数が、まだまだ少ないことが影響しているのではないかと思われます。

 それにしても、私が認知症専門医だからということだけで、全国各地からわざわざ岐阜まで来られるのはなぜだと思われますか? 私にはその理由が理解できます。この病気への社会の不適切な対応は、おそろしく厄介な状態を招いてしまうのです。ご本人・ご家族の“生活の質”が著しく低下してしまいます。ご家族の方はすでにそのことに気づかれているからこそ、新幹線や飛行機に乗ってでも、ご本人を認知症専門医のいる岐阜まで連れてこられているのです。

 私が本書を執筆しようと思った動機は、まさにこの点にあります。岐阜のささやかな「もの忘れ外来」での診療だけでは、「焼け石に水」です。全国津々浦々の方々に向けて、本書を執筆して、認知症に対する正確な知識と、ご家族の方が身につけるとすぐに役立つ、介護のちょっとしたコツをお伝えしたいと思ったのです。  

 本書の目的は、認知症の「とらえ方」と認知症への「対応の仕方」という2点をご家族の方にお伝えすることです。この二つのポイントを理解していただければ、家族の誰かが認知症になったとしても、その本人が天寿をまっとうされるようになりますし、ご家族の生活の質を高めていただくことができます。なお、本書では「とらえ方」と「対応の仕方」を理解していただくための参考として、「おくむらクリニック」の「もの忘れ外来」のエッセンスを紙面で再現しています。

【著者はこんな人】
奥村歩(おくむら・あゆみ)
◇医療法人三歩会  おくむらクリニック院長。
昭和36年生まれ。昭和63年、岐阜大学医学部卒業。平成 10年、岐阜大学大学院医学博士課程修了。North Carolina Neuroscience Instituteに留学。平成12年、岐阜大学附属病院脳 神経外科病棟医長併任講師。平成20年、おくむらクリニック開設、岐阜大学客員医学講師。同クリニックの「もの忘れ外来」では、毎日100人以上の患者さんの診療を行っている。
●脳神経外科学会(評議員)・日本認知症学会(認定専門医・指導医)・アルツハイマー病研究会(運営委員)・日本うつ病学会・日本核医学会(PET認定専門医)・日本脳卒中学会他の学会に所属。認知症診療・新薬治験のプロジェクトの代表研究者を務めている。
●一般向けにも「認知症の捉え方・対応の仕方」を啓蒙する出版・講演・テレビ出演(最近ではNHK「認知症フォーラム」「ETV特集」、フジテレビ「エチカの鏡」など)多数。認知症などをテーマにした、世界文化社からの「技術(テク)」シリーズは累計7万部。

■■本書の目次■■

目次

まえがき──認知症のご本人とご家族の尊厳ある生活のために

第1章
周囲の方が認知症の
初期症状に気づく秘訣――12の実例

ご家族・周りの方が
ご本人の認知症に気づいたときの症状

実例1
「あかねはどこへ行った?」
[症状1]同じことを何度も言う、同じことを何度も訊く

実例2
親友が亡くなったことを忘れている
[症状2]印象に残ったはずの出来事を忘れている

実例3
「嫁が財布を盗んでる!」
[症状3]もの盗られ妄想

実例4
「今日はお稽古の日だったよね」
[症状4]日時・日課が曖昧になる

実例5
今までにない怒り方をする
[症状5]怒りっぽくなる・すぐに泣く

実例6
今まで喜んでやっていたゲートボールに行かなくなる
[症状6]今までの日課をやらなくなる

実例7
5万円の偽羽毛布団を買ってしまった
[症状7]詐欺にひっかかる

実例8
自動車の車庫入れに失敗する
[症状8]運転に支障が出る

実例9
ドクター・ショッピング
[症状9]うつ状態でアチコチ体調が悪い

実例10
「赤い服を着た女の子がいる!」
[症状10]夢か幻か

実例11
よく転倒する
[症状11]歩行障害

実例12
「人をボケ扱いするな!」
[症状12]自分の異常に自覚がなく、病院に行きたがらない

 

第2章

「もの忘れ外来」の現場から

 桜の蕾がまだ堅くて
  花冷えしていた日の出来事

?初診──認知症かもしれない方との出会いの時
?認知症の方は初診時になぜ「問題ない」とおっしゃるのか
?時事ネタを利用した「エピソード記憶」力のチェック法
?認知症の方特有の「振り返り現象」とは何か
?「10時10分テスト」で認知症の方の“方向音痴”度が分かる 
?手で指鳩がつくれるかどうかがポイント
?前頭葉の「遂行実行機能」がチェックできる「シリアルセブン」とは
?家族の方にさまざまな角度から質問して情報を得ることがポイント
?ご本人への検査結果の伝え方
?ご家族へ告知≠キるときに大切なこと
?「もの盗られ妄想」のメカニズム
?認知症の方の車の運転は大変危険!
?認知症は薬とお金の管理がとても重要
?私はなぜご本人に病名の告知をしないのか
?再診時での重要なアドバイス??介護サービスの有効利用法
?認知症の介護申請をするときの重要なポイント
?訪問審査の落とし穴に要注意!
?居宅介護支援事業所を選ぶときのポイント

 

第3章
認知症とは何か?
──ご本人・ご家族のための認知症のとらえ方と対応の仕方 

●脳の起源
●サルとA10神経
●人間の脳
●認知症の中核症状とBPSD 
●認知症の原因になる病気
●3大認知症
●治る可能性がある認知症(treatable dementia)

 

第4章

ご家族の心がまえ 

?──認知症の方との暮しに必要な三つのS
?──「中核症状」と「BPSD」を区別して理解する
?──認知症の方の心の扉を開く方法
?──コミュニケーション・スキル

スキル1
認知症の患者さんに接する部屋の
環境設定に留意する

スキル2
話し方は、ゆっくりと落ち着いて丁寧に。
敬語を基本に

スキル3
五感に訴える 

スキル4
ご家族一人ひとりの
ストレス・マネジメントの必要性 

スキル5
ストレスとの
上手なつきあい方

スキル6
ご家族のストレス・ケア
──やめるべきこと・やるべきこと

 

第5章

「もの忘れ外来」で相談頻度の高い質問Q&A
──NG対応例とOK対応例

Q&A1
本人にどのように話せば
「もの忘れ外来」に連れていけますか?

Q&A2
何度も同じことを言い、何度も同じことを
尋ねられるのですが、どう対応すればいいのでしょうか?

Q&A3
何もやらなくなりつつあります。
どうすればいいでしょうか?

Q&A4
危ないので、車の運転をやめさせたいのですが、
どうすればやめさせることができますか?

Q&A5
「もの盗られ妄想」には
どのように対応すればいいのでしょうか?

Q&A6
「排尿・排便の失敗」には
どのように対応したらいいのでしょうか?

Q&A7
「徘徊」には
どう対応すればいいのか教えてください

Q&A8
認知症でよく使われるお薬と
その注意事項について教えてください

 

あとがき

参考文献

日本認知症学会認定専門医リスト


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